伊勢うどんについて
伊勢の名物 「伊勢うどん」

「雪のやうに白くて玉のやうに太い、それに墨のやうに黒い醤油を十滴ほどかけて食ふ。
伊勢うどんを生きているうちに食わなければ、死んで閻魔に叱られる。」
中里介山「大菩薩峠」より



およそ400年もの歴史を持つ伊勢の名物、伊勢うどん。たまり醤油に鰹節やいりこ、昆布等の出汁を加えた黒く濃厚なタレを、軟らかく煮た極太の緬に絡めて食べます。徹底的にコシをなくした極太麺と濃厚なタレは、コシの強さとさっぱりしたつゆが持ち味の讃岐うどんとは対極の存在です。

麺を茹でる時間が非常に長く、通常のうどんが15分程度であるのに対して、ゆっくりと1時間弱も茹でます。非常に濃いタレの色から塩辛いと誤解されやすいですが、甘みが強く、濃い目の味ではありますが後味はまろやかです。この濃いタレの色は、たまり醤油の色で、麺は太めで非常に柔らかく、もちもちしていて、一般的なうどんとはかけ離れた食感を持ちます。具をあまりのせずに食すのが基本形ですが、薬味をのせたり、卵をかけてからめたり、一味足して食べる人も少なくありません。

丸川商店の伊勢うどんは、三重県産のブランド小麦「アヤヒカリ」と、同じく三重県産のブランド天然水「森の番人」で丁寧に練り上げた、確かな旨みが特徴。シンプルな麺だからこそ、素材にとことんこだわった、素朴ながらも贅沢な味をお楽しみいただけます。

江戸時代には伊勢神宮へのおかげ参りが空前の大ブームとなり、茶屋は連日旅人でごったがえし、疲労と空腹でイラ立つ客に、普通の麺の倍以上も太い麺にさっとタレをかけて出せる伊勢うどんは、早さ・うまさ・腹持ちの良さが好評で、大人気商品となりました。それから400年。今も変わらず愛される伊勢うどんは、まさに日本が誇る元祖ファーストフードとして、これからも多くの旅人達を魅了し続けていきます。

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